10月のきのこ

2011年1月13日 (木)

きのこの呪縛90日

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昨年の秋はきのこが豊作だったように記憶しています。猛暑できのこは参ってしまって出てこないでは…なんて心配していましたが、意外にも例年よりも精力的な活動を展開してくれたようです。

こちらのきのこを撮影したのは、昨年の10月中旬。それ以来「なんというきのこなんだろう?」と悩み続けていました。撮影以前にも何度か見かけていたので気にはなっていたのです。暇な時にきのこ図鑑を眺めて、ど〜れ〜か〜な〜と見比べていました。


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三か月ほど悩んで断定したのがヒメオニタケ。皮質の傘が一番の特徴でしょうか。皮と言っても滑らかな皮ではありません。バックスキンと言うか、スエードと言うか、とにかくざらざらとした感触です。

悩みに悩んで決めたので、ヒメオニタケという名前は半年くらい覚えてられそうです。さすがに一年も経過すると記憶が薄らいで消えてしまいそうですが…


●ヒメオニタケ/Cystoderma granulosum
ハラタケ科シワカラカサタケ属

(2010.10.13/石岡市)

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2010年11月 4日 (木)

小さな宝石、ウラムラサキ

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見落としてしまいそうな小さなきのこです。乾いていると傘や柄の表面に白い繊維状の模様が出て、魅力的な紫色の姿を覆い隠してしまいます。これぞきのこ! というような均整のとれた姿ではありませんけど、これはこれで愛らしい形だと思います。


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名前はウラムラサキ。裏が意味するのは傘の裏のことでしょうか? ひっくり返してみると、ふむふむ…確かに紫色をしています。湿っているとやや深みのある紫、乾いていると淡い紫。

同じような色をしたきのこにムラサキシメジやコムラサキシメジがありますけど、彼らとはちょっと違う色のように感じます。光を完全に反射するのではなく、ほんの少し吸収しているような印象。半透明まではいきませんが、四半透明くらいの光の透過率があるように感じるのは錯覚でしょうか。

学名はラッカリア アメティステア(アメシステア?)と読むのでしょうか?

ラッカリアとはキツネタケ属の名称のようです。種名の方は紫の鉱物であるアメジストのことかもしれませんね〜

学名を知る前から、このきのこは宝石みたいだなぁ〜と思っていました。みんな感じることは同じなのかもしれません。


●ウラムラサキ/Laccaria amethystea
キシメジ科キツネタケ属


(2010.10.3/石岡市/旧八郷町)

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2010年10月24日 (日)

齧られて 絵になるきのこ ホコリタケ

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誰でしょうねぇ〜 齧ったの?

ナメクジでしょうか。いやいや、この食べっぷりは違うような気がします。単独犯でしょうか、複数犯でしょうか?

掘り下げるように食べた跡もありますし、ガブリと齧った形跡も見受けられます。昆虫類かもしれません。あるいはネズミとかも考えられそうです…

このような絵を見ると、ホコリタケがすごくおいしそうに感じられます。まるでお菓子か何かのような雰囲気です。「外はカリカリ、中はもっちり」みたいな…

そうだ、これはまさしく“森のたこ焼き”ではありませんか! あぁ、急にたこ焼きが食べたくなりました。


●ホコリタケ/Lycoperdon perlatum
ホコリタケ科ホコリタケ属

(2010.10.3/茨城県石岡市・旧八郷町)

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2010年10月10日 (日)

食えんのか!

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日本語は難しいです。

今回のタイトルの解釈は二通りあります。「このきのこ、食べられるの? えっ、食べられるの!」的な驚きの表現ととらえるのがまずひとつ。もうひとつが「こんなうまいきのこが食べられねぇっていうのかい、お前さんは?」的な半ば脅し的表現。

正解はどちらでしょう?

へへへ、じつは出題者にもわかっていません(何となくつけたタイトルなので…)。

到底きのこには見えないであろうこの物体はノウタケです。けっこう大きな個体でした。通常は頭蓋骨に格納されている脳みそのような均整のとれた形をしていますが、こちらは異常発達を遂げた宇宙人の脳みそみたいです。

このきのこ、じつは食べられるんですね〜。食べたことはありませんが、中身を覗くとはんぺんのような質感の組織で満たされています(発生して間もないものの場合)。これがまた心地よい触感の組織でして、何度も何度も指で押してしまいます。

あ〜 いつかは食べたいノウタケです。おや? もしかしたらオオノウタケかも…

この日訪れた雑木林には、異常にたくさんのノウタケ(オオノウタケ)が各所に発生していました。今年は当たり年なのかも?


●ノウタケ/Calvatia craniiformis
ホコリタケ科ノウタケ属

●オオノウタケ/Calvatia boninensis
ホコリタケ科ノウタケ属

(2010.10.3/茨城県石岡市・旧八郷町)

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2010年10月 9日 (土)

歌えや踊れや…きのこの宴会

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おーい、おーい、一緒に踊ろうよ〜

き、き、きのこの き〜note
きのこにゃ 学校も〜 試験も何にもない

(中略)

みんなで踊ろう きのこの きnote

何となく歌ってみました。キキキのきの子の歌です。
(注意! こんな歌、存在しません)


さて、何と言うきのこでしょ?

う〜ん、イヌセンボンタケかな。

(お〜っ、久しぶりに茨城のきのこレポートです)

(2010.10.3/茨城県石岡市・旧八郷町)

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2009年12月 6日 (日)

虫が魚になった? …ぼくはセミノハリセンボン…

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昨日アップした不明の冬虫夏草の正体が分かりました。セミノハリセンボンと言う菌類のようです。

よくコメントをいただくyanaさんが「セミノハリセンボン」に似ていると教えてくれました。その名前を頼りにネットで検索したところ、どうやら間違いなさそうだという確信を得たので改めて報告させていただきました。

本来なら半永久的に不明の菌類だったはずの名前がわかったのはすごいことです。ブログのコメントで謎が一瞬にして解けました。yanaさんありがとうございます。この場を借りてお礼申し上げます。


(撮影:2009.10.16/石岡市)

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2009年12月 5日 (土)

セミタケとはちょっと違う

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アブラゼミの死体に生えていた菌類です。これって冬虫夏草と呼んでいいものなのでしょうか? セミの幼虫に生えるセミタケ(バッカクキン科)の仲間とはちょっと違うようです。はてさて、何と言う菌類なのでしょう。


参考文献:山と渓谷社『フィールドブックス きのこ』
(撮影:2009.10.16/石岡市)

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2009年11月16日 (月)

ボクらは仲良し

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立ち枯れたエゴノキにきのこがいっぱい生えています。


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エゴノキに生えると言えばエゴノキタケ。この二人はとても仲良しです。


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まるでエゴノキを専門に分解する役割を担っているような雰囲気。勝手な想像ですが、エゴノキタケの菌は必ず木のなかに入っていて、木の元気がなくなると活動を始めるような気がします。エゴノキが「もうダメだ〜」とか「疲れた〜、調子悪い〜」と言うと、菌が「後はおいらに任せとけ!」と分解し始めるのではないでしょうか。ひょっとすると、木が元気なときには何らかの援助をしているのかも? (勝手な想像ですよ)


●エゴノキタケ/Daedaleopsis styracina
タコウキン科(サルノコシカケ科)チャミダレアミタケ属

参考文献:山と渓谷社『フィールドブックス きのこ』『カラー名鑑 日本のきのこ』
(撮影:2009.10.21/土浦市)

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2009年10月17日 (土)

肌色の乾燥ワカメ

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見るからにパリパリになったハナビラニカワタケです。立ち枯れたコナラの木に生えていました。(あまりにも暗かったのでストロボ撮影しています)


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下にはまだ新鮮そうなものが生えていました。しか〜し、ナメクジ君がお食事中です。一度は食べてみたいと思っていたのですが、先約がいては仕方ありません。追い払ってまでいただくというのも大人気ないので今回は遠慮しました。


●ハナビラニカワタケ/Tremella foliacea
シロキクラゲ科

参考文献:山と渓谷社『フィールドブックス きのこ』『カラー名鑑 日本のきのこ』
(撮影:2009.10.5/桜川市・旧真壁町)

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2009年10月 8日 (木)

沢のほとりのオレンジきのこ

山歩きをしてきました。ローカルな情報になりますが、どこを歩いてきたかをお伝えします。

茨城県南部の石岡市と山の向こうの桜川市を結ぶ道は二本あります。もちろん山越えの峠道です。ひとつは上曽峠、もう一つが湯袋峠。歩いてきたのは湯袋峠から上曽峠へとショートカットする道です。アスファルト舗装されているので、以前は車が通る道だったのだと思います。現在は両方の峠からの入口部分に杭が立っていて車両進入禁止になっています。


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湯袋峠から歩き始めると、しばらく道に沿って沢が流れています。小さな沢ですが、大量の土砂を上流から運んでいるようです。沢のほとりには砂礫質の土砂が堆積しています。そこに出ていたのが写真のオレンジきのこです。


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近くで見るとつるんとした印象。朱塗り(ちょっと黄色っぽいですね)の杯のようでもあります。


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裏はぬるっとした感じですが、細かな突起があるようでちょっとざらついた手触り。右のきのこは沢で洗ってみました。柄の部分をよく見ようと土砂を洗い流そうと思ったのですが、しっかりとくっついていて取れませんでした。


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実際の大きさは一円玉と比較してみてください。たぶんヒイロチャワンタケではないかと思います。(カメラのホワイトバランスの調整がうまくいかず、かなり赤っぽく写っています)


●ヒイロチャワンタケ/Aleuria aurantia
ピロネマキン科

参考文献:山と渓谷社『フィールドブックス きのこ』『カラー名鑑 日本のきのこ』
(撮影:2009.10.5/桜川市・旧真壁町)

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