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2010年7月

2010年7月31日 (土)

黄色い法具が転がっている…三又きのこ

密教の法具に金剛杵というものがあるそうな。それには何種類かあって、槍状の刃が上下にひとつずつ付いたものを独鈷杵(どっこしょ)、刃が三又になっているものを三鈷杵(さんこしょ)、中央の刃の周囲に四つの刃を加えたものを五鈷杵(ごこしょ)というらしいです。

いずれも魔を打ち砕く力を秘め、困難や煩悩を振り払う法具として用いられたとか。かの弘法大師が祈祷のときにいつも手にしていたのは五鈷杵らしいですね〜


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というわけで、写真のきのこは三鈷杵に似ているのでサンコタケと言うそうです。写っているのは黄色いきのこですが赤いものもあるそうで、両者は紅色型・黄色型と呼び分けられるみたいです。ちなみに極度の悪臭を放つと図鑑に書いてありますけど、私はまったく気づきませんでした。

普通種と図鑑にあるので珍しいものではないようですが、私は初めて見ました。


●サンコタケ/Pseudocolus fusiformis
アカカゴタケ科サンコタケ属

(2010.7.2/福島県矢祭町)

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2010年7月30日 (金)

正露丸ときのこ

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変わった形のきのこです。細長い漏斗のようで、外側に脈のような筋が何本も走っています。これだけ特徴がはっきりしていると覚えやすいです。

ヒダナシタケ類・ラッパタケ科のウスタケだと思います。ラッパタケというきのこは別にあるのですが、この写真のきのここそラッパに似ていると思います。


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このきのこを見るといつも正露丸を思い出してしまう私。思い出すと言っても、あの黒い粒の薬ではなくパッケージの方です。このオレンジ色が正露丸の紙箱の色に似ていませんか? おまけにラッパのマークがこのきのこの形と重なります。

モミの木が近くにあるとこのきのこが出ていることが多いようです。きっとモミの木の外生菌根菌なのでしょう。図鑑にもそれらしきことが書いてありました。


●ウスタケ/Gomphus floccosus
ラッパタケ科ラッパタケ属

(2010.6.27/つくば市)

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2010年7月29日 (木)

先端が尖った黄色い傘

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鮮やかな黄色をしたキイボカサタケです。傘の先端が鉛筆の芯(削ったばかりでなく、かなり使った鉛筆の先)のようになっているのが特徴です。同じような形をして色が白いものにシロイボカサタケ、橙色あるいは赤っぽいものにアカイボカサタケがあります。まるでイボカサタケ三兄弟みたいです。


●キイボカサタケ/Entoloma murraii
イッポンシメジ科イッポンシメジ属

(2010.7.4/つくば市)

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2010年7月28日 (水)

オレンジのウニ

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トゲトゲ、イガイガのきのこです。高さ10ミリくらいのダイダイガサの幼菌です。大きくなれば傘を広げるのですが、この時点では成長した姿はなかなか想像しにくいですね。

傘を広げた後も表面の突起は残りますので、特徴さえ覚えていればダイダイガサと判断できます。それ以前に、この鮮やかなオレンジ色というか橙色が印象に残ると思います。橙傘(だいだいがさ)とは覚えやすい名前です。

この写真の状態を見ると、きのこのようなきのこじゃないような不思議な物体です。柄がついているのできのこと直感できますけど、傘の部分だけ見たら海の生きもののような印象です。

●ダイダイガサ/Cyptotrama asprata
キシメジ科ダイダイガサ属

(2010.7.4/つくば市)

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2010年7月27日 (火)

黄色いのにアオモジホコリ

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7月上旬に開催された粘菌観察会に参加したときに見つけた粘菌(変形菌)の子実体です。


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柄も胞子嚢も黄色いのですが、名前はアオモジホコリです。話によると、時間が経つと胞子嚢は青っぽくなるそうです。


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こちらはシロウツボホコリのできたての子実体。朽ちた木にはいろいろな粘菌の子実体があって、探してみると意外なものに出会えることが多いです。


(2010.7.4/つくば市)

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2010年7月20日 (火)

アマニータ、アマニータ

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気品を感じさせる優雅な姿です。まるでドレスをまとった貴婦人にも感じられます。こうして見ると、テングタケは意外にも色白なんですね〜


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年齢別に集めてみました。左からお年を召したきのこ、赤ちゃんきのこ、若いきのこです。

以前、「菌懇会」の方たちの活動について報告しました。このきのこは、活動のとき一緒について回って撮影したもののひとつです。みなさんの後をついていくと、きのこの学名がポンポン飛び交います。テングタケ科のきのこだと「アマニータ」(アマニタかもしれません)と呼ばれるものがほとんどです。なんだか外国の女性の名を呼んでいるようでカッコいいと思いました。

そんなわけで、私も小声で「アマニータ」なんて呼んでみたわけです。キャハハ、ちょっと照れますな〜


●テングタケ/Amanita pantherina
テングタケ科テングタケ属

(2010.6.27/つくば市)

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2010年7月19日 (月)

コリコリしそうな赤い棒状のきのこ

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芝のような草が所々に生える湿った場所に、こんなきのこがニョキニョキ生えていました。かなり広範囲に散在しています。やや近づいてみると、とても鮮やかな赤系の色をしていて、雑草の緑のなかでとても映えていました。


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よく見ると繊維質の柄を持っています。柄というより、これが子実体全体なのでしょう。傘のあるきのこばかり見ていると、このきのこがとても異質に思えます。

図鑑を見てみると、色的にはベニナギナタタケが似ています。しかし、子実体表面の質感に違いが感じられるほか、先端が尖っていない点などを考慮すると別種のきのこの疑いもあります。とりあえず、ベニナギナタタケに似たきのこということにしておきます。


(2010.6.27/つくば市)

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2010年7月15日 (木)

小さな芸術家たち

前回の粘菌に関する報告のつづきです。

「菌懇会」のメンバーの方(粘菌専門の方)が、観察会のあとに標本をつくっていました。それをまた撮影させていただいたわけですが、これがまたアートしているんです。


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まずはコバルト色に輝くこの子実体。ジクホコリのようです。きれいに並んだ造形物はまさに芸術。素敵なオブジェのできあがり〜


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これ、よくわかりません。ツナホコリでしょうか?


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これはなんでしょう?


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こちらは金属っぽい輝きを放っています。もしかして、アナアキカタホコリ?


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時間が経つとこうなるようです。


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これはシロジクキモジホコリでしょう。


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こちらは、シロサカズキホコリでしょうか? よくわかりません。

(2010.6.27/つくば市)

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2010年7月14日 (水)

粘菌のかわいい花咲く梅雨の空

こんなにも粘菌(変形菌)たちは身近な存在だったのか!

そう思わずにはいられないほど、梅雨の時季は粘菌に出会えます。しかし、出会えるのは変形体ではなく子実体です。

先月下旬、つくば市にある筑波実験植物園で「菌懇会」という団体が、きのこの観察会を開きました。「参加してみませんか?」と知り合いの人に誘われ、のこのこと出かけて一緒についてまわった私です。

会員の方のなかに粘菌の専門家らしい人がいました。きのこ好きの私ですが、粘菌も大好きです。どうしても好奇心が抑えられず、ついつい粘菌探しの現場で足を止めてしまいました。もちろん、そのとき見つけられた粘菌たちを撮らせていただきました。それがこれ。


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上の左がシロジクキモジホコリ。右がカタホコリの仲間。下の左がサカズキホコリ。右がモジホコリあるいはツナホコリの仲間だそうです。

どれもこれも、み〜んなかわいいヤツらばっかりです。こんなのを標本にして並べたら、すっごく楽しそう。かなりやる気になっている私ですが、一線を越えるのはいつでしょう? (やばいです。ムズムズしてきました)


(2010.6.27/つくば市)

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2010年7月 7日 (水)

やっぱりきのこは不思議だらけ

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梅雨時になると、突如としてこんなものが出現するわけです。よく考えてみればとてもおかしなことです。

きのこは梅雨時に出ると聞かされているので、「ああ、やっぱり出ているね」なんて口にしますけど、何の前情報もなかったら不思議で不思議で仕方がないことでしょう。


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菌類レベルのスケール観で雑木林を見たら、きっと宇宙ぐらいの広大さになるのではないでしょうか。土壌と言う名の宇宙。そこに生まれては消え、消えては生まれるきのこたち。土のなかも宇宙と同様にロマンに満ちているような気がします。

さて、先日のことです。筑波実験植物園(今はつくば植物園?)で「菌懇会」という団体がきのこ観察会を開催しました。そこにお邪魔させていただき、みなさんの後をついて園内を回りました。そのとき見つけたのが写真のきのこです。


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イグチ科のきのこであることは見ればわかるのですが、さすがに名前まではわかりません。

会員の方達に名前を尋ねると、すぐに答がかえってきます。名前はアメリカウラベニイロガワリと言うそうです。


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指でさわったところが、みるみる黒く変色していきます。傘の裏は名前通り紅色です。いや〜、専門家の人たちの話を聞くといろいろ勉強になります。でも、すぐ忘れてしまうというのがいけません。メモをとらなくちゃ、メモを。

図鑑を見てみたら食べられるきのこのようです。味の評価もいいようです。めちゃくちゃいっぱいあったので、持ち帰って食べればよかったかなぁ…なんて考えましたが、植物園内は採集禁止、持ち帰り厳禁でした。残念。


●アメリカウラベニイロガワリ/Boletus subvelutipes
イグチ科イグチ属

(2010.6.27/つくば市)

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2010年7月 5日 (月)

朱鷺が舞い降りた森

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ピンクがかった朱色と言いましょうか、朱鷺のような色をしたきのこ、ホシアンズタケです。


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見つけたのは栃木県の奥日光。西ノ湖から中禅寺湖方面に向かう途上、森のなかです。傘の表面には独特の網目模様があります。

果実のような芳香があると図鑑に書いてあります。残念ながら匂いは確認してきませんでした。肉には苦みがありますが、食用にされるらしいです。


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こちらは発生したばかりの幼菌らしいです。まるで宝石のようです。

●ホシアンズタケ/Rhodotus palmatus
キシメジ科ホシアンズタケ属

(2010.6.29/栃木県日光市)

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2010年7月 4日 (日)

お椀のなかに碁石が並ぶ

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先日、初めてチャダイゴケを見ました。見つけたのは筑波山のケーブルカー乗車場・宮脇駅の近くです。

図鑑で調べたところハタケチャダイゴケのようです。この仲間は腹菌類に分類されているんですね。まるでお椀の中に碁石が入っているようでした。


(2010.6.28/つくば市)

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