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2010年11月

2010年11月 5日 (金)

妖艶なる姿態

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なんて艶かしいきのこなんでしょう。目にした瞬間、くすんだ赤い色がとても印象的でした。背丈が低いわりには大きく傘を広げています。傘の表面に塗られた色には派手さはありません。やけに沈んだ小豆色が妙に懐かしさを感じさせます。

熟れた桃の表面にも似た質感の傘を持つ上、まとまって生えていると存在感はかなり強烈なものになります。

裏返してみると、ひだは薄い黄色。よくよく見てみれば、傘の組織も下地は黄色のようです。不思議な配色をしたきのこですね〜


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たぶんサマツモドキというきのこではないでしょうか。図鑑で見たとき、読み間違えてサツマモドキと勘違いしました。「なるほど、サツマイモの色に似ているからか〜」などと早とちりしたわけです。でも、サツマではなくサマツであることにすぐ気づきました。

ところで、サマツとは何なんでしょ? モドキと言うからにはサマツというきのこがあるのでしょう。たぶんサマツとは、あるきのこの地方名なのかもしれません。

ネットで検索してみたら、オオツガタケ、モミタケ、ツガタケなどが、それぞれサマツという地方名を持っているようです。なかにはバカマツタケをサマツと呼ぶ地方もあるとか。

語源としては「早松」という説もあるようですね。これは早い時季に出るマツタケ(というか、マツタケに似たきのこという意味かもしれません)を指しているようです。早い時季っていつなんだろ? 通常、多くのきのこが秋に出るところですが、お盆前くらいに出るということかもしれません。

形や色的にはオオツガタケが似ているような気がしないでもないですが、バカマツタケ(それにしてもすごいネーミングだ!)も似ている気がします。語源の意味合いを含めるとバカマツタケに軍配が挙がりそうですけど、ネット上ではオオツガタケの別名とする記事が多く見受けられました。


●サマツモドキ/Tricholomopsis rutilans
キシメジ科サマツモドキ属


(2010.10.13/石岡市)

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2010年11月 4日 (木)

小さな宝石、ウラムラサキ

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見落としてしまいそうな小さなきのこです。乾いていると傘や柄の表面に白い繊維状の模様が出て、魅力的な紫色の姿を覆い隠してしまいます。これぞきのこ! というような均整のとれた姿ではありませんけど、これはこれで愛らしい形だと思います。


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名前はウラムラサキ。裏が意味するのは傘の裏のことでしょうか? ひっくり返してみると、ふむふむ…確かに紫色をしています。湿っているとやや深みのある紫、乾いていると淡い紫。

同じような色をしたきのこにムラサキシメジやコムラサキシメジがありますけど、彼らとはちょっと違う色のように感じます。光を完全に反射するのではなく、ほんの少し吸収しているような印象。半透明まではいきませんが、四半透明くらいの光の透過率があるように感じるのは錯覚でしょうか。

学名はラッカリア アメティステア(アメシステア?)と読むのでしょうか?

ラッカリアとはキツネタケ属の名称のようです。種名の方は紫の鉱物であるアメジストのことかもしれませんね〜

学名を知る前から、このきのこは宝石みたいだなぁ〜と思っていました。みんな感じることは同じなのかもしれません。


●ウラムラサキ/Laccaria amethystea
キシメジ科キツネタケ属


(2010.10.3/石岡市/旧八郷町)

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