9月のきのこ

2010年10月 7日 (木)

尾瀬ときのこと木道と

1010071
今年の5月末から9月末までの約4か月、計9回も尾瀬に行きました。平均すると月に2回は訪れたことになります。「尾瀬と言えば自然の宝庫」みたいなイメージがあったので、さぞかしいろいろなきのこに出逢えることだろうと内心ワクワクしていました。ところが…

5月の下旬から8月の中旬にかけては、それほど多くの種類を見ることはありませんでした。その一因として、決められた道しか通れないということがあります。道をそれて山に分け入ったりできないので、広い範囲に目が届かないのが理由です。でも、それを差し引いても種類は少なかったと思います。よっぽど茨城県南の雑木林の方がきのこの種類が多いでしょう。また、尾瀬は冬の期間が長いうえ、平地に比べると年間を通じて気温が低いということも影響しているかもしれません(でも、夏は暑かった)。

きのこ発生の重要な条件としては、土や倒木、動物の糞といった基物になるものの存在のほか、湿度、温度があげられます。尾瀬は基物の存在と湿度という条件は満たすものの、温度がきのこ好みになっていないのかもしれません。


1010072
話がそれますが、尾瀬を訪れた最初の頃にとても不思議だと思ったことがあります。それは木道にほとんどきのこが生えていないこと。きのこにとって最高の住処である木材(湿気も十分)が大量にあるのに、たま〜にサルノコシカケ科の小型のきのこを見るだけでした。これについては、材がカラマツであることが影響しているかもしれません。

カラマツはたいそう丈夫な木だそうで、あまり腐朽しないというか腐るスピードがとても遅い材だそうです。昔は線路の枕木に使われていたそうですから…その丈夫な材にコールタールをしみ込ませるのだから耐久性も抜群だったことでしょう。聞いた話によると、カラマツ林にはほかの樹木が進入しにくいそうです。カラマツは針葉樹のなかでは珍しい「落葉する針葉樹」です。針のような細かい葉を敷き詰めることで他の樹木の進入を阻んでいるのかもしれません。カラマツの葉は分解されにくいそうですから、土壌も特殊な状況になるようです。

ひょっとすると、カラマツは菌類を寄せ付けない天性の素質があるのかもしれません。化学的な分析をすれば、想像もしなかった抗菌物質が見つかるかもしれない…と密かに思っています。さらにカラマツ独自の不思議な菌類防御システム(あるいは特殊成分)が見つかるかも。

さ、くだらない妄想はこれくらいにしておいて、写真のきのこの話でもしましょう。なんと言うきのこなのかはわかりませんが、ヌメリスギタケモドキのように見えます。生えているのは生きたヤナギの木です。今まではコナラやクヌギの木に生えているものしか見たことがなかったので、ヤナギから発生していたのでちょっと驚きでした。

尾瀬(鳩待峠から尾瀬ケ原)も秋を迎えて、ようやくいろいろなきのこが顔を出し始めました。とくに目についたのは腹菌類のホコリタケの仲間です。茨城で見るものより色白だったのが気になりました。


(2010.9.29/群馬県片品村)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月19日 (日)

言われてみれば…猫の舌

1009191
これは、尾瀬の鳩待峠から尾瀬ケ原に向かう途中の山道で見つけたきのこです。

半透明できのこらしくない外見。何気なく傘の裏を見たら、おもしろい形状をしていたので撮ってみたわけです。鮫の歯のようなものがずらりと並んでいます。

どうやらニカワハリタケのような感じ。別名「ネコノシタ」と言うそうで、確かにそんな気がします。


1009192
上から撮るとこんな形。団扇のような印象です。柄は中心部からかなりずれた側面に位置しています。傘の表面が黒色から茶褐色のものと白色系のものがあるそうです。色からすると、明らかに白色系ですね。

ちなみに、食べられるきのこのようです。図鑑には「色合いが美しく、みつ豆に入れてもよい」とあります。う〜ん、みつ豆ですか〜。きのこ料理のメニューからは想像もできない使い道です。この一文には恐れ入りました。でも食べてみた〜い!(ムフフ…)。


●ニカワハリタケ/Pseudohydnum gelatinosum
ヒメキクラゲ科ニカワハリタケ属

(2010.9.16/群馬県片品村)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年10月12日 (月)

わかりません。ギブアップです

0910121
サルノコシカケ科(タコウキン科)のきのこだろうと予想しましたが、図鑑で名前を見つけられませんでした。


0910122
あまりにも暗かったのでストロボ撮影しました。傘の裏は焦げ茶色に見え、幾層かの色の層が確認できます。これだけ特徴があるのに名前を見つけられなかったのはちょっと悔しいです。


参考文献:山と渓谷社『フィールドブックス きのこ』『カラー名鑑 日本のきのこ』
(撮影:2009.9.11/石岡市)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年9月29日 (火)

クロハツモドキ? ウズハツ? それとも…

0909291
ベニタケ科のきのこに違いないと思い、図鑑で調べることに。

時間が経っているせいか、乾燥しているせいか、傘の表面はカラカラに乾いています。本来の状態がわからないので探し出せるかどうか…


0909292
ひだを傷つけるとご覧のように色が変わりました。このように変化するきのことしては、ウズハツが該当しそうです。傘の表面の色から想像するとクロハツモドキが怪しいと思っていたのですが、ひだを傷つけたときの色はもっと赤味がかっているようです。さて、どちらでしょう? ひょっとすると上記二点以外のきのこだったりして。


参考文献:山と渓谷社『フィールドブックス きのこ』『カラー名鑑 日本のきのこ』
(撮影:2009.9.23/潮来市)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年9月24日 (木)

「ガメラ〜」なきのこ

0909241
オニテングタケに似ていますが、雰囲気がちょっと違います。まず、トゲトゲがかなり大きいです。傘の表面もかなり堅い感触。まるで、ガメラの甲羅のような印象です。しかも真っ白。ホワイトガメラですね。(ガメラってわかりますぅ? 昭和40年代に育った人ならピンと来るはず!)


0909242
こちらは傘の裏側です。図鑑を見て、コシロオニタケではないかと判断しました。(間違っているかもしれません)

図鑑によれば「まれなきのこ」だそうです。そう言われると、偶然にも見つけたことがとても幸せなことのように思えるから不思議です。


●コシロオニタケ/Amanita castanopsidis
テングタケ科テングタケ属

参考文献:山と渓谷社『フィールドブックス きのこ』『カラー名鑑 日本のきのこ』
(撮影:2009.9.1/桜川市・旧真壁町)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2009年9月23日 (水)

オレンジの小さなきのこ

0909231
このきのこはよく目にするきのこです。朽ちてじめじめした木に生えていることが多いような気がします。


0909232
何と言うきのこかわからずにいましたが、図鑑とにらめっこをしてキチャホウライタケではないかと判断しました。


0909233
生えているようすはこんな感じです。マツの倒木に大量に発生していました。


キチャホウライタケ/Xeromphalina cauticinalis
キシメジ科ヒメカバイロタケ属

●ヒメカバイロタケ/Xeromphalina campanella
キシメジ科ヒメカバイロタケ属

参考文献:山と渓谷社『フィールドブックス きのこ』『カラー名鑑 日本のきのこ』
(撮影:2009.9.1/桜川市・旧真壁町)

*9月24日追記
gorosukeさんよりコメントをいただき、上のきのこはキチャホウライタケではなくヒメカバイロタケであることを教えていただきました。危うく間違えて覚えるところでした。gorosukeさん、ありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年9月19日 (土)

純白のサルノコシカケ

0909191
真っ白のきのこです。姿にはサルノコシカケ科に属するきのこの雰囲気が漂っています。


0909192
傘の裏は微細な孔が無数あります。


0909193
木からむしり取ってみました。こちらが断面です。匂いをかいでみました。いかにもきのこという匂いですが、かすかにいい香りがします。とは言っても、匂いに対する評価は個人差が大きいのであてにできませんね。

さて、図鑑で調べましたが名前は断定できませんでした。ヒラフスベではなさそうですし、アオゾメタケとも違うようです。オシロイタケかと思いましたが、図鑑の写真は少し黄色味を帯びています。いったい何というきのこなのでしょう? (やっぱりアオゾメタケでしょうか)


参考文献:山と渓谷社『フィールドブックス きのこ』『カラー名鑑 日本のきのこ』
(撮影:2009.9.10/石岡市)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年9月18日 (金)

白いきのこ大発生

0909181
いつも出かける雑木林に白いきのこが大量に出ていました。


0909182
ベニタケ科のきのこであるのはわかりますが、シロハツなのかシロハツモドキなのか見分けがつきません。


0909183
傘の裏はご覧の通り。さて、どちらでしょうか?


参考文献:山と渓谷社『フィールドブックス きのこ』『カラー名鑑 日本のきのこ』
(撮影:2009.9.10/石岡市)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年9月17日 (木)

ティーショットは誰が打つ?

0909171
ゴルフはまったく知らないので何と言えばいいのかわかりませんが、最初の一打のときの小さなピン(?)に乗ったゴルフボールのようです。


0909172
誰も打たないから、ボールが開いちゃいました。(そんなバカな!)


0909173
どうやらマントカラカサタケのようです。


0909174
こうして見ると、夏の暑い日の帽子をかぶったキャディさんのようです。(そんなことないか!?)

●マントカラカサタケ/Macrolepiota sp.
ハラタケ科カラカサタケ属

参考文献:山と渓谷社『フィールドブックス きのこ』『カラー名鑑 日本のきのこ』
(撮影:2009.9.10/石岡市)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年9月10日 (木)

久しぶりに変形菌を発見

0909101
朽ちかけているサクラの枝に変形菌(粘菌)の子実体を見つけました。赤っぽくてけっこう目立ちます。

図鑑を見たらウツボホコリのようでした。似たものにコウツボホコリというのがありましたが、こちらは2ミリ程度の大きさだそうです。写真の変形菌は5ミリくらいあったので、ウツボホコリだと思います。


●ウツボホコリ/Arcyria cinerea
ウツボホコリ科ウツボホコリ属

参考文献:平凡社『日本変形菌類図鑑』
(撮影:2009.9.10/石岡市)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧