黄色・オレンジのきのこ

2013年1月 4日 (金)

スギの切り株から「あけましておめでとう」

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小型のきのこですが色が鮮やかなので目立ちます。群生していることが多いことも目を引く一因ではないでしょうか。


折しも元旦の雑木林で傘のあるきのこに出逢えるとは思ってもいませんでしたが、小さな橙色のきのこが新年の挨拶をしてくれました。


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名前は断定できませんけど、たぶんヒメカバイロタケの老菌ではないかと思っています。


伐採されたスギの切り株などに発生しているのをよく見かけます。どちらかというと、切られたばかりの新鮮なものよりも多少不朽の進んだ切り株のほうが好きなようです。


(撮影:2013.01.01/阿見町)

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2012年12月29日 (土)

期待に応える冬のきのこ

茨城県南部でも今年の12月はかなり寒いです。そんな寒い時季にきのこがバンバン生えているわけもなく、ひっそりとした雑木林をただ黙々と歩く羽目になることはわかっていたのですが…


どうにも出かけたくなってしまい、きのこ観察フィールドにしている雑木林に出かけました。


車を降りて歩き始めると、あまりの寒さに後悔しきり。「あ〜、来なけりゃよかった」なんて呟きながら先を進むと、きのこらしきものを発見!


「わぁ〜い、きのこだ!」


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伐採され、打捨てられた木にびっしりと並んでいらっしゃいます。


いつぞやお会いしたことがございますなぁ。な〜んて軽く挨拶を交わしながら撮影してみました。雨の後なので、湿っていて本来の色がわかりません。

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傘の裏をのぞき見てみると、のっぺりとした印象。


こりゃあチャウロコタケのような気がします。


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このきのこ、寒さに負けず発生するきのこのようです。さすがに乾燥した真冬はどうかわかりませんが、かなり寒さには強そうです。


●チャウロコタケ/Stereum ostrea
ウロコタケ科キウロコタケ属

(撮影:2012.12.13/石岡市)

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2012年12月 9日 (日)

木の上のミステリーサークル

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円盤の襲来のように見えるきのこたち。幾何学模様というには単純過ぎますが、樹皮上にできたミステリーサークルのようにも見えます。

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粗い毛が密集したオレンジのきのこ。発生から時間が経っているようで、こんな色をしていますが、図鑑の写真を見ると本来はもっと鮮やかな黄色〜淡い黄色をしたきのこのようです。


名前がキヒラタケというぐらいですから黄色い傘が特徴のきのこなのでしょう。地面に落ちた桜の枝に群生していました。


●キヒラタケ/Phyllotopsis nidulans
ヒラタケ科キヒラタケ属

(撮影:2012.12.9/土浦市)

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2012年7月 2日 (月)

堂々たる出で立ち。カボチャのようなきのこ

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この圧倒的な存在感はなんでしょう!


イグチ科のきのこのなかでもひと際大きく成長するのがアカヤマドリではないでしょうか。

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まるで黄色いカボチャのようです。カボチャと言えば食べられますが、このきのこもじつは食べられるんです。

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そういえば、イグチ科のきのこは菌根菌が多いような気がします。なので、このアカヤマドリも何かの木と友好関係にあるのだと思います。近くにコナラが生えている場所で何度も見かけているのでコナラとは仲良しなのかも…


茨城県南部の雑木林などではよく見かけますから、やっぱりコナラやクヌギなどと関係があるように思います。

●アカヤマドリ/Leccinum extremiorientale
イグチ科ヤマイグチ属


(撮影:2012.7.1/土浦市)

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2012年7月 1日 (日)

松と仲良しヒメカバイロタケ

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このきのこは針葉樹が好きなようです。

よく見かけるのはマツの朽ち木。スギの朽ち木などでも見かけたことがあります。

色がとても鮮やかなので、遠くからでもその存在にすぐ気づきます。近づいてみると意外に小さなきのこなのですが、群生していることが多いので目立つきのこと言えるのではないでしょうか。

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この写真はマツの朽ち木に生えているヒメカバイロタケです。まだ幼菌のようで、ひだは数が少なく簡単に数えられるくらいしかありません。

発生から時間が経って乾いてしまうと無残な焦げ茶色になってしまい、本当にがっかりする姿になってしまいます。このくらい瑞々しい状態だとちょっとした感動がありますね。

ごく一般的なきのこなので、森や林を歩いていれば出会える種類だと思います。


●ヒメカバイロタケ/Xeromphalina campanella
キシメジ科ヒメカバイロタケ属


(撮影:2012.7.1/土浦市)

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2010年11月 5日 (金)

妖艶なる姿態

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なんて艶かしいきのこなんでしょう。目にした瞬間、くすんだ赤い色がとても印象的でした。背丈が低いわりには大きく傘を広げています。傘の表面に塗られた色には派手さはありません。やけに沈んだ小豆色が妙に懐かしさを感じさせます。

熟れた桃の表面にも似た質感の傘を持つ上、まとまって生えていると存在感はかなり強烈なものになります。

裏返してみると、ひだは薄い黄色。よくよく見てみれば、傘の組織も下地は黄色のようです。不思議な配色をしたきのこですね〜


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たぶんサマツモドキというきのこではないでしょうか。図鑑で見たとき、読み間違えてサツマモドキと勘違いしました。「なるほど、サツマイモの色に似ているからか〜」などと早とちりしたわけです。でも、サツマではなくサマツであることにすぐ気づきました。

ところで、サマツとは何なんでしょ? モドキと言うからにはサマツというきのこがあるのでしょう。たぶんサマツとは、あるきのこの地方名なのかもしれません。

ネットで検索してみたら、オオツガタケ、モミタケ、ツガタケなどが、それぞれサマツという地方名を持っているようです。なかにはバカマツタケをサマツと呼ぶ地方もあるとか。

語源としては「早松」という説もあるようですね。これは早い時季に出るマツタケ(というか、マツタケに似たきのこという意味かもしれません)を指しているようです。早い時季っていつなんだろ? 通常、多くのきのこが秋に出るところですが、お盆前くらいに出るということかもしれません。

形や色的にはオオツガタケが似ているような気がしないでもないですが、バカマツタケ(それにしてもすごいネーミングだ!)も似ている気がします。語源の意味合いを含めるとバカマツタケに軍配が挙がりそうですけど、ネット上ではオオツガタケの別名とする記事が多く見受けられました。


●サマツモドキ/Tricholomopsis rutilans
キシメジ科サマツモドキ属


(2010.10.13/石岡市)

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2010年10月 7日 (木)

尾瀬ときのこと木道と

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今年の5月末から9月末までの約4か月、計9回も尾瀬に行きました。平均すると月に2回は訪れたことになります。「尾瀬と言えば自然の宝庫」みたいなイメージがあったので、さぞかしいろいろなきのこに出逢えることだろうと内心ワクワクしていました。ところが…

5月の下旬から8月の中旬にかけては、それほど多くの種類を見ることはありませんでした。その一因として、決められた道しか通れないということがあります。道をそれて山に分け入ったりできないので、広い範囲に目が届かないのが理由です。でも、それを差し引いても種類は少なかったと思います。よっぽど茨城県南の雑木林の方がきのこの種類が多いでしょう。また、尾瀬は冬の期間が長いうえ、平地に比べると年間を通じて気温が低いということも影響しているかもしれません(でも、夏は暑かった)。

きのこ発生の重要な条件としては、土や倒木、動物の糞といった基物になるものの存在のほか、湿度、温度があげられます。尾瀬は基物の存在と湿度という条件は満たすものの、温度がきのこ好みになっていないのかもしれません。


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話がそれますが、尾瀬を訪れた最初の頃にとても不思議だと思ったことがあります。それは木道にほとんどきのこが生えていないこと。きのこにとって最高の住処である木材(湿気も十分)が大量にあるのに、たま〜にサルノコシカケ科の小型のきのこを見るだけでした。これについては、材がカラマツであることが影響しているかもしれません。

カラマツはたいそう丈夫な木だそうで、あまり腐朽しないというか腐るスピードがとても遅い材だそうです。昔は線路の枕木に使われていたそうですから…その丈夫な材にコールタールをしみ込ませるのだから耐久性も抜群だったことでしょう。聞いた話によると、カラマツ林にはほかの樹木が進入しにくいそうです。カラマツは針葉樹のなかでは珍しい「落葉する針葉樹」です。針のような細かい葉を敷き詰めることで他の樹木の進入を阻んでいるのかもしれません。カラマツの葉は分解されにくいそうですから、土壌も特殊な状況になるようです。

ひょっとすると、カラマツは菌類を寄せ付けない天性の素質があるのかもしれません。化学的な分析をすれば、想像もしなかった抗菌物質が見つかるかもしれない…と密かに思っています。さらにカラマツ独自の不思議な菌類防御システム(あるいは特殊成分)が見つかるかも。

さ、くだらない妄想はこれくらいにしておいて、写真のきのこの話でもしましょう。なんと言うきのこなのかはわかりませんが、ヌメリスギタケモドキのように見えます。生えているのは生きたヤナギの木です。今まではコナラやクヌギの木に生えているものしか見たことがなかったので、ヤナギから発生していたのでちょっと驚きでした。

尾瀬(鳩待峠から尾瀬ケ原)も秋を迎えて、ようやくいろいろなきのこが顔を出し始めました。とくに目についたのは腹菌類のホコリタケの仲間です。茨城で見るものより色白だったのが気になりました。


(2010.9.29/群馬県片品村)

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2010年8月 7日 (土)

白い傘、黄色い傘

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先日、雨傘のような黄色いきのこを報告しました。それの白いバージョンが見つかりましたのでお知らせします。

シロイボカサタケです。かなり背の高いノッポな個体です。下の小さい写真が前回報告したキイボカサタケです。色は違うけどそっくりですね〜


●シロイボカサタケ/Entoloma muraii album
イッポンシメジ科イッポンシメジ属

(2010.7.2/福島県矢祭町)

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2010年7月31日 (土)

黄色い法具が転がっている…三又きのこ

密教の法具に金剛杵というものがあるそうな。それには何種類かあって、槍状の刃が上下にひとつずつ付いたものを独鈷杵(どっこしょ)、刃が三又になっているものを三鈷杵(さんこしょ)、中央の刃の周囲に四つの刃を加えたものを五鈷杵(ごこしょ)というらしいです。

いずれも魔を打ち砕く力を秘め、困難や煩悩を振り払う法具として用いられたとか。かの弘法大師が祈祷のときにいつも手にしていたのは五鈷杵らしいですね〜


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というわけで、写真のきのこは三鈷杵に似ているのでサンコタケと言うそうです。写っているのは黄色いきのこですが赤いものもあるそうで、両者は紅色型・黄色型と呼び分けられるみたいです。ちなみに極度の悪臭を放つと図鑑に書いてありますけど、私はまったく気づきませんでした。

普通種と図鑑にあるので珍しいものではないようですが、私は初めて見ました。


●サンコタケ/Pseudocolus fusiformis
アカカゴタケ科サンコタケ属

(2010.7.2/福島県矢祭町)

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2010年7月30日 (金)

正露丸ときのこ

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変わった形のきのこです。細長い漏斗のようで、外側に脈のような筋が何本も走っています。これだけ特徴がはっきりしていると覚えやすいです。

ヒダナシタケ類・ラッパタケ科のウスタケだと思います。ラッパタケというきのこは別にあるのですが、この写真のきのここそラッパに似ていると思います。


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このきのこを見るといつも正露丸を思い出してしまう私。思い出すと言っても、あの黒い粒の薬ではなくパッケージの方です。このオレンジ色が正露丸の紙箱の色に似ていませんか? おまけにラッパのマークがこのきのこの形と重なります。

モミの木が近くにあるとこのきのこが出ていることが多いようです。きっとモミの木の外生菌根菌なのでしょう。図鑑にもそれらしきことが書いてありました。


●ウスタケ/Gomphus floccosus
ラッパタケ科ラッパタケ属

(2010.6.27/つくば市)

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