黒っぽいきのこ

2010年7月 4日 (日)

お椀のなかに碁石が並ぶ

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先日、初めてチャダイゴケを見ました。見つけたのは筑波山のケーブルカー乗車場・宮脇駅の近くです。

図鑑で調べたところハタケチャダイゴケのようです。この仲間は腹菌類に分類されているんですね。まるでお椀の中に碁石が入っているようでした。


(2010.6.28/つくば市)

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2010年4月 9日 (金)

野生動物の糞みたい

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これはまた変わったきのこです。自分は今まで見たことがありません。マメザヤタケと言うそうです。確かに大きな枝豆を彷彿させる形をしています。何に見えるかは国によっても違うようで、欧米では「死者の指」とも呼ばれているとか。私には山でよく見かける野生動物の糞に見えました。

生えていたのはシュロの木らしい倒木。子実体のふくらんだ部分は3センチくらいありました。柄の長さを加えると4センチは超えます。黒くてグロテスクな形は妙に存在感があります。

クロサイワイタケ科という耳慣れない科のきのこです。これもきのこ調査のときに教えていただいたものです。


●マメザヤタケ/Xylaria polymorpha
クロサイワイタケ科

撮影:2010.4.4/土浦市

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2010年4月 6日 (火)

茨城にはきのこ同好会がない?

以前からきのこのことをもっと詳しく知りたいと思っていました。それにはきのこ同好会や愛好会に参加するのが一番の近道。しかし、ネットで検索してもそれらしい集まりはありません。茨城ってきのこに興味のある人が少ないのでしょうか? 茨城にはきのこやコケ、粘菌の写真で有名な伊沢正名さんという方がいらっしゃるのに…。きのこの図鑑(コケや粘菌も)と言えばほとんど伊沢さんの写真が使われています。そんなきのこ写真の大家がいらっしゃるにもかかわらず、きのこ熱は茨城県民の間に伝播していないようです。

余談ですが…
そもそも茨城県人はものすご〜く“宣伝”が下手です。観光資源や自慢できる郷土文化、人物が存在してもなかなかメジャーにすることができません。唯一知られているのが水戸のご老公様くらいではないでしょうか。最近は筑波山や袋田の滝、偕楽園も知られてきていますが、まだまだメジャー級とは言えないでしょう(偕楽園は日本三名園の一つなのでそれなりに知られているかも)。

なんとかなりませんかね、茨城県。有名になることがすべて善とは言いません。でも、誇りを持って「茨城はいいぞ! すごいぞ!」と言える県にしたいものです。

ものすごい脱線をしました。もとのきのこ同好会の話に戻します。

先日、知り合いから「土浦できのこの調査みたいなものを毎月やっているよ」という話を聞きました。さっそく連絡を取り、会の活動に参加させてもらうことにしました。その調査が4日の日曜にありましたので、そのとき見つけたきのこを次回から報告したいと思います。
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この調査にはサルノコシカケ科を研究されている著名な博士が関わっています(残念ながら学会の集まりで当日はお見えになりませんでした)。

そんなこともあり、3月12日の記事で報告した不明のきのこ(記事はこちら)の名前を関係者経由でお尋ねしてみました。すると、すぐさまメールで回答がありミイロアミタケであることが判明。研究者の方はとても忙しいので、回答は数週間後だと思っていたのに即座の返信。恐縮するやら驚くやら…この場を借りてお礼を申し上げます。


●ミイロアミタケ/Daedaleopsis purpurea
サルノコシカケ科チャミダレアミタケ属

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2010年4月 5日 (月)

紙からゼリーを作る手品

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枯れ枝に煤のようなものがこびりついています。ペラペラと薄い紙のような黒い物体。


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種も仕掛けもないこの物体に水をかけるとどうなるか? じつはこのとき、水がなかったのでペットボトルのお茶を飲ませてあげました。すると…


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15分後にはご覧の通り、ゼリーに大変身! うっ、ぐにゃぐにゃコンニャクゼリーですね、こりゃ。あまりおいしそうには見えません。

こちらは数日前にも報告したヒメキクラゲです。表面には細かい粒があります。図鑑には「あらゆる種類の枯死した木質系基物上に生じる」とあります。


●ヒメキクラゲ/Exidia glandulosa
ヒメキクラゲ科ヒメキクラゲ属

撮影:2010.4.1/難台山(石岡市・旧八郷町)

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2010年4月 1日 (木)

黒の漆塗り椀だね

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ハイキングコースの途上、土の上にへんなきのこが出ていました。たぶんクロチャワンタケだと思います。ピントが甘いと言うか、手ブレしていると言うか…不鮮明な写真で恐縮です。

図鑑によれば、早春に針葉樹林内の落葉層から生えるきのこだそうです。確かにハイキングコースには針葉樹がたくさんありました。


撮影:2010.3.19/土浦市・旧新治村

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2010年3月23日 (火)

このきのこ、水疱瘡です

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倒木に怪しい物体が付着しています。それは黒く干からびたようなものです。たぶんきのこだろうと思い近づいてみると…


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きのことは思えないような姿ですが、キクラゲの仲間のきのこに違いありません。きっとヒメキクラゲの乾燥したものだと思います。表面には小さなツブツブがあります。このザラザラした感じが、水疱瘡のようでちょっと不気味です。


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なかには多少水分を含んだものもありました。こちらは発生したばかりの幼菌なのでしょうか? ちょっと透明感があります。


(撮影:2010.3.18/吾国山)

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2010年3月16日 (火)

木に咲く黒いバラ

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木に咲くというより、木に寄生したバラでしょうか。

もちろん、おわかりの通りバラではなくきのこ、キクラゲ(ハナビラニカワタケっぽい)です。水分のあるときはもっと厚みがあって透明感を持っていますが、乾燥するとご覧のようになります。

(3月17日追記/密集して生えているのでキクラゲではなさそうです。たぶんハナビラニカワタケだと思います。乾燥すると暗色化して小さく縮むと図鑑に書いてありました。)

(3月21日追記/図鑑をよく見てみたら、クロハナビラニカワタケのような気がしてきました)


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冒頭に寄生と書きましたが、そんな言い方はきのこに失礼かもしれませんね。木のなかにはセルロースやリグニンといった非常に分解しにくい物質が大量に含まれているそうです。それを分解してくれるのがきのこを作る菌類。もし、きのこがなかったら、地球上は寿命の尽きた樹木で埋め尽くされてしまうことでしょう(燃やしてしまえばいいと意見もありますが…)。ときには樹木を枯らしてしまう悪さもしますが、枯れた樹木を分解する役割を担っているきのこ。まさにリサイクルの要です。たまにはきのこに感謝の気持ちを表してもバチは当たらないでしょう。食べておいしいきのこもいっぱいありますし…きのこに感謝、感謝です。

(撮影:2010.3.12/加波山)

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2009年7月 9日 (木)

シジミに見えるかも

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クロゲシジミタケです。横に線でも入っていればシジミに見えるかもしれません。傘の表面に産毛のような毛が生えているのが特徴です。


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ひだは放射状ですが、中心は柄の方にあります。地味なきのこなので驚きはありませんが、いつでも見られると言うほど当たり前のきのこではないような気がします。かといって珍しいわけでもなく…う〜ん、微妙な存在かも。


●クロゲシジミタケ/Resupinatus trichotis
キシメジ科シジミタケ属

参考文献:山と渓谷社『フィールドブックス きのこ』『カラー名鑑 日本のきのこ』
(撮影:2009.6.16/石岡市)

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2009年6月28日 (日)

昇り龍、現る。

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名前は断定できませんが、ノボリリュウタケ科のきのこだと思います。このきのこを撮影した雑木林では、毎年このきのこを見つけます。しかも、出ているのはいつも決まった場所。その一角にはこの仲間と思われるきのこが数種類出ます。

いつも考えているのは、この場所がほかの場所と何が違うのかということ。土壌的な条件は解析できないので、見た目の感じから判断。他の場所と違っているのはアベマキが数本生えていることぐらいです。

アベマキは関西方面に多いという話です。自分の記憶からすると、茨城県南部でアベマキが生えているのを見ることはほとんどありません。でも、このアベマキが要因となってノボリリュウタケの仲間が生えるとも思えないのですが…


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こちらは生えてから時間が経ったものでしょうか? 傘の部分が白くなっています。ここに生えてるノボリリュウタケの仲間は、みんなこういう風になります。今までは「きっと、カビにやられてしまったのかな」と思っていたのですが、今では成熟した姿なのかとも思えてきました。いったいどちらなのでしょう。

クロアシボソノボリリュウタケにしては柄のようすが違います。クラガタノボリリュウタケとは色が違います。クロワンガタノボリリュウタケに比べると柄の長さと質感が違います。もしかすると、図鑑に出ていない種類なのかも…


撮影:2009.6.16/石岡市
参考文献:山と渓谷社『フィールドブックス きのこ』

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2009年6月25日 (木)

悪魔の爪

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今回ご紹介したいのは手前に写っているきのこではなく、その向こうの先のとがったきのこ。もしかしたら、きのこではないのかもしれません。


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近寄ると悪魔の爪のようにも見える物体です。先端が白くて、根元の方には産毛のようなものが生えています。さあ、なんなんでしょう? これ。


撮影:2009.6.9/石岡市
参考文献:山と渓谷社『フィールドブックス きのこ』『カラー名鑑 日本のきのこ』

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