真冬のきのこ、強靭なきのこ
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前回の報告に続いてもう一種、寒さにめげずに生えていたきのこを紹介します。
毎度足を運んでいるきのこ観察フィールドの雑木林は、行政が管理している公園の一部なので定期的に下草刈りや伐採が行われています。なので、しばらく前に伐採された杉の木が各所に数本ずつ積み重ねられていました。
そこに生えていたのが、白くて小さなきのこです。伐採された木の断面からは白い泡のように見えるものが出ていて、そこから発生しています。
たぶん、シックイタケだろうと思います。あちこちにある伐採木から発生していました。見た感じだと発生からそれほど時間は経っていないように思えます。けっこう寒い時季でも元気に育つきのこらしいです。
また、伐採されたばかりの杉の木から勢いよく発生しているところを見ると、針葉樹の分解をかなり得意としている種類と思われます。
●シックイタケ/Antrodiella gypsea
サルノコシカケ科ニカワオシロイタケ属
(撮影:2012.12.13/石岡市)
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パタパタと扇いだらいい風が来そうな感じがします。団扇に似ていて、てかてかと艶を帯びているような見映えなのでツヤウチワタケ。なるほど覚えやすいネーミングです。
サルノコシカケ科(タコウキン科)の仲間なので、傘の裏は孔が目立つはず。ちょっと裏返してみると…すっごく細かい孔がびっしり。
生えているのは桜の枝のような感じです。材との接合部分にも注目です。まるで接着剤でビタッとくっつけたような印象。かなりしっかりと接合していて、ちょっとやそっとでは剥がれそうもありません。
●ツヤウチワタケ/Microporus vernicipes
サルノコシカケ科ツヤウチワタケ属
(撮影:2012.11.4/土浦市)
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両者は傘の裏がよく似ています。どちらも蜂の巣状の孔が空いていて、私などは区別がつきません。
素人なりの識別点としては、傘の中央が窪んでいればアミスギタケ。柄もしっかり伸びていてきのこらしいきのこといえます(柄は傘の中心から伸びています)。
一方のハチノスタケは柄があるのかないのかわからないものが多いです。柄があってもかなり図太いので、アミスギタケとの違いは明らかです。ちなみに、写真のきのこはハチノスタケです。
茨城県南部だとアミスギタケに出会う確率の方がかなり大きいです。こちらは広葉樹に限らず針葉樹にもバンバン生えます。けっこうしたたかなきのことお見受けしました。
自分の場合、ハチノスタケに出会ったことは数回しかないので、今回は久しぶりのご対面となりました。
●ハチノスタケ/Polyporus alveolarius
サルノコシカケ科(タコウキン科)タマチョレイタケ属
(撮影:2012.12.9/土浦市)
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アミガサタケっておいしいという話ですけど、いまだに食べたことがありません。なんでも、一度干してから料理に使うと格段にいい味が出るとか。
きのこの観察会に参加すると、食べ方に関する情報が入ってきたりして得した気分になります。
そうなんです。こちらのきのこは4月に開催されたきのこ観察会・調査のときに撮影したものです。
こちらはウラスジチャワンタケです。形は違いますが、質感はなんとなくアミガサタケに似ています。
ウラスジチャワンタケはノボリリュウタケ科に属するきのこ。一方のアミガサタケはアミガサタケ科のきのこ。どうなんでしょう? この二つの科は意外にも近い系統に属していたりして…。専門家ではないので詳しいことはわかりませんけど、なんとなくそんな気がしてなりません。
●アミガサタケ/Morchella esculenta var.esculenta
アミガサタケ科アミガサタケ属
●ウラスジチャワンタケ/Helvella acetabulum
ノボリリュウタケ科ノボリリュウタケ属
(撮影:2011.4.29/つくば市)
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気品を感じさせる優雅な姿です。まるでドレスをまとった貴婦人にも感じられます。こうして見ると、テングタケは意外にも色白なんですね〜
年齢別に集めてみました。左からお年を召したきのこ、赤ちゃんきのこ、若いきのこです。
以前、「菌懇会」の方たちの活動について報告しました。このきのこは、活動のとき一緒について回って撮影したもののひとつです。みなさんの後をついていくと、きのこの学名がポンポン飛び交います。テングタケ科のきのこだと「アマニータ」(アマニタかもしれません)と呼ばれるものがほとんどです。なんだか外国の女性の名を呼んでいるようでカッコいいと思いました。
そんなわけで、私も小声で「アマニータ」なんて呼んでみたわけです。キャハハ、ちょっと照れますな〜
●テングタケ/Amanita pantherina
テングタケ科テングタケ属
(2010.6.27/つくば市)
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たぶんマツオウジの幼菌だと思います。
大きくなればこのような円盤になります。これは直径10センチ強でした。これくらいになるとフリスビーのように飛ばせそうです(きのこを玩具にする人はいませんが)。
傘の裏はこのように、ひだにギザギザがあります。この鋸歯状のひだがマツオウジの特徴です。加えて、柄は非常に強靭です。柄の途中から引きちぎろうと試しても、ちょっとやそっとじゃちぎれません。まず無理です。木から剥がすのもひと苦労。かなり強力にくっついています。菌糸の繊維が丈夫なようです。
生えていたのはこの切り株。スギの根っこをひっくり返したものです。これを見てきのこのたくましさを感じてしまうのは私だけではないと思います。(こんなものまで分解してくれるのネ、えらい!)
●マツオウジ/Neolentinus suffrutescens
撮影:2010.5.2/土浦市
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以前からへんな名前だなぁと思っていたのがタマチョレイタケです。タマは予想がつきますが、チョレイってなによ、チョレイって?
猪の糞。それがチョレイの意味だそうです。確かに猪って「ちょ」と読みます。タマチョレイタケのなかには地中の菌核から発生するものがあります。ひょっとすると、菌核を猪の糞に見立てたのかもしれません(この部分は勝手な想像です)。
なんでも、タマチョレイタケには北方系と南方系の二系統あるそうです。北方系はブナ林などに生えるとのこと。茨城県南で見られるのはもうひとつの南方系タマチョレイタケ。そんなことをきのこ調査のときに教えてもらいました。
●タマチョレイタケ/Polyporus tuberaster
サルノコシカケ科タマチョレイタケ属/白色腐朽菌
撮影:2010.5.2/土浦市
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球形に近いアミガサタケです。いまにも誰かのドライバーがうなりをあげて何百ヤードも先に飛ばしそうです。
(ちなみに私はゴルフを一切やらないので、上記の表現でへんなところがあるかもしれません)
今年はあまりアミガサタケを見かけませんでした。寂しいなぁ…と思っていたところ、4月の中旬にひとつ、下旬にひとつ見つけました。出ていたのは毎年発生する場所、公園に隣接した雑木林の一角です。
こちらは中旬に見かけたものです。きのこの先にぼんやりと写っているのはコンクリート製のU字溝。すぐ近くにはサクラの木があります。
毎度書いていることですが、アミガサタケはバラ科の木(桜や梅など)とコンクリートが近くにあると発生しやすい気がします。コンクリートの石灰が土壌のphを変えて、発生スイッチでも入れているんでしょうか。
話は違いますが、桜並木のある公園などでも芝生の上に発生しているのを見かけたことがあります。私の記憶では、「アミガサタケあるところに桜の木あり」といったことが多いです。少なからず両者には親密な関係があると疑わざるを得ません。
撮影:上の写真2010.4.25、下の写真2010.4.19/両方とも石岡市
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