昨日、初めて山採りきのこを食べました。同定能力に自信がなかったので、今までは“撮る”だけにしていたのですが、“採る”方にも挑戦してみました。

ムラサキヤマドリタケです。いつも出かけている公園にたくさん出ていました。ここはスギやヒノキの植栽林がまとまってあるほか、コナラやサクラなどが混じる雑木林があります。この雑木林の一部はキャンプ場になっています。ムラサキヤマドリタケを見つけたのはやや日当たりがいい場所。落葉層はそれほど厚くありません。ちょっとかき分ければ下の地面が見えてしまうような環境です。このエリアでは、シロハツモドキや赤いベニタケ科のきのこが生えているのをよく目にしていました。

ここではムラサキヤマドリタケも何度か目にしていました。いつもは一本だけ単独で生えていることが多いのに、この日は群生に近い状態でまとまって生えていました。フェアリーリング(でしたっけ?)のように輪生するのではなく、所々にまとまって生えている印象でした。この群生のようなものがあったのは、およそ半径4メートルくらいの範囲です。樹木が生い茂る日陰部分には一本も出ていませんでした。

成果はご覧の通り。このあとも採集したので、倍ぐらいの量になりました。調理方法がよくわからないので、とりあえず野菜とベーコンを一緒に入れてバター炒めに、小さいものは味噌汁としていただきました。
きのこに詳しくない人にとっては、この姿はかなり怪しげなものだと思います。両親はそれを見るなり「食べるな!」と言います。おまけに「孫たちには絶対食べさせるな」と釘を刺されました。まぁ、私が毒きのこを食べて死ぬのは自業自得だけど、何も知らない孫たちにもしものことがあっては不憫だということでしょう。
さて、お味の方ですが…
かなりぬめりがあるのですが、歯ごたえは上々。特に柄の部分の感触にはたまらないものがありました。きのこ自体に味はないような気がします。香りは感じませんでした。「もしかしたら毒きのこかも?」なんて、恐る恐る食べていたので、味わうという心の余裕がなかったかもしれません。おまけに、家内は私が食べるようすをチラチラ横目で伺っていたのも気になりました。家内は箸からきのこだけを上手に落とし、野菜とベーコンだけ食べています。きのこを落とす動作がいかにも自然だったのが、返ってわざとらしく感じます。おかげで「私が死んでも、家内は助かる。子どもたちの世話は見てくれるだろう。思い切って喰ってやれ!」と開き直りました。というわけで、大量のムラサキヤマドリタケはすべて私の胃袋に収まったのです。

こんな話をすると、きのこ好きの人は「何言ってんだ。大丈夫だよ」と笑うかもしれません。でも、初めて山で採ってきたきのこを口にする初心者としては、上に述べたことは嘘偽りのない正直な感想です。

本来なら数日前に同じ雑木林で見つけたきのこを食べるつもりでした。じつは、数日前のブログで“きのさん”よりコメントをいただき、ウスヒラタケであることがわかったので、決心したのであります。
ところが、ここ数日の雨のせいで、お目当てのウスヒラタケはご覧の通り。食べられそうにありませんでした。このような経緯があって、人生初となる山採りきのこの試食はムラサキヤマドリタケとなったのです。このきのこは永遠に忘れないでしょう。
余談というか、チョー蛇足ですが…
ムラサキヤマドリタケを食べた翌日、予想していた通りの出来事が起こりました。それは快調を通り越して、絶好調とも言えるお通じの良さです。
あの独特のぬめりが、モロヘイヤという野菜を食べたときと同じ感触だったので、当然モロヘイヤと同じ結果になるのではと思いましたが、まさにその通りでした。
さらに驚くことに、お通じのあとの匂いがいつもと違うのです。いい香りとは言いませんが、明らかに不快指数はグンと下がっています。これはどういうことなのでしょう? ぬめりがあり、繊維質も多いので、お通じがよくなる理由は何となくわかりますが、匂いについては説明がつきません。これもきのこの不思議な力なのでしょうか?
余計なお世話かもしれませんが…お通じで困っている方々にはムラサキヤマドリタケはいいかもしれませんね。
●ムラサキヤマドリタケ/Boletus violaceofuscus
イグチ科
参考文献:山と渓谷社『フィールドブックス きのこ』
(2008.8.31/石岡市)
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